私は最近怒りっぽいのです始終、怒っています。怒る種を見つけるな
と言われました。そしてすぐに泣きます。
 
お腹にためた怒りはなかなか出てこなくなる。
眠くて眠くてたまらないのに眼がさえて眠れない夜のように、
怒りたくても怒れない怒りが出口をもとめて渦巻いている。
 
 

夜中に怒り狂って一人の夜叉のように公園を歩いていると変だと思う。
 
ヘンな女……と自分を客観視すると冷静になって家に帰ろうかと思う。(これが再帰的な自我というものね。)
 
いらいらして死にそうだと思うともくもくと歩く。もくもくと。
考えても考えなくっても。

運がよければ、やがて多幸感が襲ってくる。

「すべてはインスタレーション!」
すべては光るマケット。あのひともこのひとも投げ出されたオブジェ。
これは、多幸感への呪文です。呪文であり遊びです。

 
もしくは、自分の名前を呼びながら「存在しない」といい続けるのも効果があります。
人間が人間である限りこの呪文が役に立ちます。

不幸で幸福だ
冷たくて暖かい
自由で不自由

……でも、(言いたいことのいみがわかるでしょう)



夜、電灯に照らされた木々は不穏で映画のセットみたいだよ。
人間はみんな新しい世界に移行したのに、
ひとりで古い時間に取り残されているみたい。


そんなことがありえないなんてどうして言える?
現在がある空間と空間をつなげる力だとしたら。
うまく乗り移れなかった、ユーズドな世界に取り残されることはないとどうしていえる。


(あたし取り残されたいな)