わたしは
立ち上がって
まわりをみわたして
おそるおそる
呼んでみた

君の名前を

聞こえますか?

タイピングする指は
躊躇した

でも文字は
はっきりしていた

はっきりと、画面上を落ちてった

死んでしまったみたいだ
死んでしまったみたいだ
死んでしまったみたいだ

事情のことは、なにひとつわからない
私たちのログ、うそものの会話と熱情(なにひとつつながらなかった)。

呼んでみた

宇宙へのメッセージみたいに。

一億年後のめざめを待つ冷凍人間みたいに。