さいきん。みる夢は父親に性行為を見つかる夢だ。いろんなパターンがあり昨日は「おまえ金をだしなさい」「なんで」理由を言わない。なかなか言わない。「わかるだろ」「いや、ぜんぜんわからない」それからしばらく沈黙があって電灯かなにかがジジっと揺れるのだ。「やられたのか、お前」「は」「やられたんだろ」つまりどういうことかというと。私が二度ほど性行為をして別れた男に金を要求されている、お前のしたことだからお前が払え。「はあ? ぜんぜんわかんなんですけど。てかやられたという言い方するのだったら被害者はわたしでしょ。びた一文払う必然性を見出せない」しかし家族の論理は強力で恥さらしは私なのだ。いますぐ全員死ねばいいのに。そしていま付き合ってる男が泣いている(めったに泣かないのに)その涙をぬぐう。イタリアの海辺をバイクに乗ってはしる。ホテルをでてミラノに向かっている、というところで目が覚めた。
これはきっと先日読んだ筒井康隆編『人間みな病気』(ランダムハウス講談社文庫)ISBN:4270101369の短編の影響だ。